明治期の京焼を先導した初代三浦竹泉の白磁の急須を出品致します。過去に出品された同手作品(添付写真参照)には有聲居の箱書がありますから、本作も同時期に技法を変えて作成された初代三浦竹泉の初期作品であることが分かります。 品物の寸法は、幅12cm、胴径7.5cm、高さ7.5cmです。使用跡も後天的な瑕疵も全くありません。ほぼ新品と言っても良い保存状態です。但し、本作には共箱や共布はありません。 三浦竹泉の略歴をご参考までに記します。 本名：三浦仙太郎 号：竹泉（ちくせん） 生年：1821年（文政4年） 没年：1900年（明治33年） 初代竹泉は、染付、色絵、金彩といった技法において高い技術を示し、また多種多様な技法を融合させた器物を数多く制作しました。中国・明時代の風を汲みながらも、独自の柔らかさと詩情を備えており、京都陶芸の品格を体現していると評されます。 明治期、政府の殖産興業政策に伴い、日本の陶磁器は海外への輸出産業として重視されました。竹泉もその潮流に応じて、パリ万博（1867年）やウィーン万博（1873年）などに作品を出品し、日本陶磁の国際的普及に貢献しました。 尚、私の説明文と写真をそっくりそのまま盗用して、格安で販売しますという詐欺サイトが散見されます。呉々もご注意下さい。私がその様な詐欺サイトに並行出品していると勘違いされた方から、聞くに耐えない酷い罵詈雑言を浴びせられたことがありますが、私はオークションサイト以外には出品しておりません。